そらクリニック外苑前のブログ *こころの空もよう*南青山の予約制の心療内科 女性のためのメンタルクリニック 女医 女性専門

女医による女性のための心療内科・精神科そらクリニック外苑前のブログ。東京都港区南青山、青山一丁目、渋谷、新宿からも近いです。

今週のお茶

そらクリニック外苑前のブログ42

待合室でお待ちの間に飲んでいただけるようにお茶のサーブをしています。

お茶の銘柄のご紹介。効能についてはどこまでエビデンスがあるのかは?ですけど。ご参考までに!

1/16(火)Earl Gray

皆さんご存知のフレーバーティですね。 これは茶葉そのものの香りではなくて、紅茶にベルガモットという柑橘類の香料(質の良いものは精油)で香り付けされています。冷やしても香りを楽しめるのでアイスティとして飲まれることも多いですね。

ベルガモットは柑橘の一種なのですが、シソ科の薬草も同じ名前のものがあります。葉の香りが柑橘類のベルガモットに似ているのでそう呼ばれていますが全く別なものです。日本名はタイマツ花と言って赤い花が咲きます。お庭に咲いてるベルガモットはそちらの品種だと思います。

アールグレイのお茶に使われるベルガモット精油は、ベルガモットの果実の皮から抽出します。他の柑橘類と同様にリモネンが多く含まれますが同じくらい酢酸リナリル(エステル類)も含まれています。そのあたりも他の柑橘類と香りの印象が違うし、鎮静効果も期待できる精油です。

1/17(水)西洋菩提樹

リンデンの葉、花のハーブティ。

呼吸器系の症状に良いとされているのでチョイス。good night teaとも呼ばれてますので鎮静効果も期待できます。利尿作用があるので血圧が高い人にもいいかも。でも寝る前に飲むとトイレ近くなりそう、、。

リンデンの精油は使用したことがないですけど成分はファルネセンというセスキテルペンの一種。抗炎症、抗菌、鎮静、血圧降下など期待できる成分です。

1/18(木)ルイボスティ

オーガニックのルイボスティをチョイス。

カフェイン含まず甘い風味もありタンニンも少なめなので飲みやすい。しかし私はその効能を知りません。ちょっと調べたところでは便秘に良い、抗酸化作用は強い、アレルギーにも良いとか書いてありますが根拠が不明。

1/19(金)Red Raspberry

木いちごです。漢方(韓方?)薬にも使われることのある覆盆子はこれ。香り成分に脂肪燃焼作用があるとか。果実にはビタミンC、鉄分豊富とのことで貧血に良さそうです。エストロゲン類似作用もある?こちらを参考にしてください。女性にうれしい果実です。

 

 

お年賀

開業を決めた時から決めていたことがあります。

新しい年を迎えたら患者様方にお年賀に心ばかりの贈り物をしようと。

パリの有名なデパート、ボン・マルシェの隣に奇跡のメダイユ教会という小さな教会があります。1830年、ある修道女がマリア様から「人々のために心を込めてメダルを作りなさい」というお告げを受け、メダルを作り人々に配ったところコレラの流行が収束したというエピソードが残されているそうで、今でもメダルを販売しているのです。

メダルを手にすると幸福になる、ということで訪れる人が後を断たない聖地のような場所になっています。ルルドの泉みたいなお話ですね。

詳しくはこちらを参考にして下さい。

私は独立を決めた頃友人からこの教会の事を教えてもらい、メダルを身に付けるようになりました。私が幸せになったか?というとどうでしょう、、、このメダルに助けられてこの一年を過ごしたなという思いはあります。

私はクリスチャンではありませんし、奇跡とか、神頼みとかを期待してメダルを手にしたわけではありません。

自分が何か新たな行動を起こす時、無謀なものではないにしろリスクを伴うものだとすれば不安や恐怖を感じないわけにはいきません。私も開業にあたっては大きなリスクも背負うことになるため、慎重なばかりでは先に進めないため思いきって前進するエネルギーが必要でした。自分の思う方向が正しいと信じる心の力も必要でした。不安でしたが多くの方々にお世話になり、良い出会いもあり順調に進むことが出来ました。感謝の気持ちを伝えたい時にメダルをプレゼントさせていただきました。そして私自身もメダルにありがとうと言いながら日々過ごしています。

メダルがなくても感謝の気持ちは伝えられるし、自分の心も優しく豊かになることはできると思います。私の場合、メダルに触れ祈る行為がきっかけをくれたのかなと思っています。そして感謝の気持ちで満たされている時、私は幸せを感じるのです。

そんなわけでやはりメダルは幸せをくれた!と思っています。

話が長くなりましたが、お年賀に奇跡のメダイユ教会のメダルをご用意いたしました。皆様にも幸福が訪れますように!

そらクリニック外苑前のブログ41

 

明けましておめでとうござます

お天気に恵まれた穏やかなお正月でした。

三が日もあっという間に過ぎて日常が戻って来つつあります。

そらクリニック外苑前は、1月8日から診療を始めます。

年末年始は、イベントも多く生活リズムをくずす方も多いのではないでしょうか。自分で意識して夜型を朝型に戻すのは少し工夫が必要です。今日は生活リズムの戻し方のお話です。

朝の起きる時間を定めること。(夜眠れなくても朝起きるところから生活リズムを戻します。)

朝起きたら日の光を浴びて午前中活動すること。(体内時計のリセットと明るい所で生活する事で夜のメラトニンの分泌を助けます。)

朝食を食べること。(規則正しい食生活は体内時計の調節に欠かせません。特に朝食を摂ることで一日のスタートとしての体内時計がリセットされるそうです。特に12時間くらい食事を摂らずに朝食を摂ると効果的とか。)

朝出勤や通学される方は、以上のことを自然に行えるのでいつもの生活が始まれば朝型の生活に数日で戻ると思います。

夜、身体が冷えてると良く眠れませんよね。入浴は汗をかくまでバスタブにつかって身体の芯までじっくり温まりましょう。入浴後すぐは体温が上がって寝つけません。手足の冷えに気をつけて体温が少し下がったころが入眠しやすい時間帯です。入浴後2時間くらいが目安です。お布団を温めておいて間接照明にして目からの刺激を下げて、アロママッサージ(アロマについてはいつか話題を提供したいと思っています)などしながら寝る前の時間を過ごしてはいかがでしょうか。

忙しいと寝る直前までパソコンで作業、ざっとシャワー浴びてお布団へ直行という生活になってしまうかもしれません。それでコトンと眠りにつければ問題ないです。でももし上手に睡眠が取れなかったら、基本に戻ってみて下さい。それでも難しいようならお薬を使う方法もあります。

今、お薬を飲んでいらっしゃる方も基本を大切にしてください。お薬減らせるかもしれません。もちろんうつ状態の時は午前中の活動はつらいと思いますので、できる時にできる範囲で十分です。少しづつでも健康になれるようにお手伝いします。

そらクリニック外苑前のブログ40

1月から診療時間が変更になります

そらクリニック外苑前のホームページでもお伝えしましたが、来年2013年1月から診療時間を変更します。

火曜日            16:00〜19:00

水曜日10:00〜13:00

木曜日10:00〜13:00 15:00〜18:00

金曜日10:00〜13:00 16:00〜19:00

土曜日10:00〜13:00(第2・第4土曜日)

火曜の夕方も診察を始めました。また、金曜の夕方の診察開始時間が変わりました。

今後火曜のお昼の時間帯も診察する予定ですが、時期についての詳細は未定です。予約状況を見ながら決めるつもりです。

年内の診察は12月22日(土)が最後。年明けは1月8日(火)からになります。原則12月29日から1月4日までがお正月休みなのですが、年末お休みをいただくことと、休み明けが週末になるのでお休み期間が長くなっています。すみません。

開院後一ヶ月少し経ちまして、一ヶ月の業務としては一巡しました。全て滞り無く、とは行きませんが?????の状態からーー?ーー位の状態になった印象です。

前職場からの転院患者様がほとんどですので、そらクリニックの環境に慣れていただけるか、気に入っていただけるかが心配でしたが、今のところ好評のようです。ちょうど外苑の銀杏並木が黄色く色づいた季節に転院して来られた方が多く、来院ついでにお散歩して気持ちよかったというご報告を受けました。そらクリニックの近辺は都心にしては緑も多く、季節の移り変わりを感じられる場所だと思います。樹木や草花の姿から季節を知ったり、美しいと感じたりするのってステキな事だと思います。いつもと変わらない日常であっても身近なことにこころを動かして行くことでこころのエネルギーが貯まるのです。

私自身も通勤するのが楽しい気持ちになれる場所、ということで外苑前を選びました。都心で緑の多い場所、ランチが楽しみになる場所、お昼休みのお散歩や通勤途中の寄り道が面白そうな場所、などなど、、。私が自分の職場を好きになれないと患者様にも気に入っていただけないと考えています。

患者様とお話していると、「趣味がない」「好きなことをするってどういうことかわからない」とおっしゃる方も少なくない印象です。無理に趣味を作るのも変な気がするのですが、心地よい気分になること、美しいと感じること、好奇心を感じることなどは何かしらあるのではないかと思うのです。うつの辛い状態に陥っている時は難しいですが、ある程度回復してより健康な状態に近づくようプラスαが欲しい時に、気持ちよい、嬉しい、美味しい、楽しいなどの感覚は助けになるはずです。自分一人でそのプラスαが見つからないときのヒントになる事はないかなと考えています。

そらクリニック外苑前のブログ39

 

12月になりました

今年ももう最後の月になってしまいました。早い〜。

オープン前までは、始まったら最初のうちは患者様も少ないのでのんびりやろう、と思っていました。ところが、開けてみたら全くそんなことはなくて患者様が少ないのは想定内でしたが、いろいろするべきことがあってすんなりモードにならないのでした。通常の診療以外の慣れない仕事がたくさんあるからなのですけど、、。

バタバタモードは、11月初めに少々ストレスのかかることがありまして、前向きエネルギーにブレーキがかかったということも一因です。もうその問題に関しては自分なりに整理をつけたので再度ぐらつくことはないと思いますので、気を引き締めて前進します。

一つご報告があります。

当初、元職場には来年の春くらいまで継続して勤務する予定でした。しかし、諸事情により継続勤務ができなくなり年内で退職することが決まりました。このブログを読んで下さるかどうかはわかりませんが、年明けに私が退職したことを告げられる方もいらっしゃると思います。この場を借りてご報告とお詫びをしたいと思います。本当に申し訳ございません。

今年は、私にとっては変化の年です。長く停滞していたものが押されるように動き出した感じなのです。まるでところてん(笑)。諦め、見て見ぬ振りをしていたものがもうどうしようもなくなってしまった。リスクを考えて尻込みしていたけれどそのリスクを受入れる覚悟さえしてしまったら、なんてちっぽけなことでウダウダしてたのだろうと思われ、視界が広がった感じがしました。このブログにも以前書いたと思いますが、閉じない自分でいたいのです。柔軟に心の向かう方向をこの目で見据えて進んで行きたい。理想論だと思いますが、私の根っこの部分はそれでいいかなと思っています。

そらクリニック外苑前のブログ38

オープンから一週間たちました

そらクリニック外苑前のオープンから1週間ちょっと経ちました。

皆様のお力添えでやっとここまで来れました。最初の2〜3日はもうバタバタで患者様にはご迷惑をおかけしました。私もスタッフも電子カルテやレセコンの操作に慣れず、ミス連発、、。電話して訂正したり冷や汗かき通しでした。申し訳ございません。

患者様からお花などの贈り物、電報などもいただき、嬉しい驚きもありました。皆様、本当にありがとうございます。

これからも皆様のお役に立てるようがんばります。

今週は少し心のゆとりが出てきて空き時間にお菓子をいただいたり、診療以外の事務仕事をしたりできるようになりました。

クリニック内の環境は、まだ私が思い描いた状態には完成してませんが、まあまあ落ち着ける雰囲気になってきました。予想以上にお花がいっぱいになってどうしようと思いましたが、今週は生花さんたちは寿命を迎え、短く切りそろえて花瓶に。いただいた蘭の鉢植えが立派でクリニックが負けそうです、、。

お世話になったコンサルタントさんともお会いする機会が減り、電カル&レセコンの先生もお帰りになり、クリニック内は今静かです。少しさびしい気持ちになってます。でも、これからが本番です。スタッフの方々の力を借りてそらクリニック外苑前を素敵なクリニックにしていきたいです。よろしくお願いいたします。

そらクリニック外苑前のブログ37

お通じ・便秘のタイプ

お通じシリーズ4、最後です、多分。

その1序章はこちら

その2健康なお通じって?はこちら

その3食物繊維いろいろはこちら

食べ物はほぼ液体のかたちで胃から小腸、大腸へと流れていきます。大腸では水分の吸収が行われて便は固まっていきます。固まったものは流れが悪くなるので腸が動いて便は出口へと移動します。

大腸の動きが悪くなると中の便も動きが悪くなるので、大腸にいる時間が長くなります。そうすると便は水分を吸収され硬くなってより出づらくなります。この大腸の動きが悪いタイプの便秘は「弛緩性便秘」といいます。

腸の動きが悪いので動くように刺激すると便は出やすくなります。一般的な大腸刺激性便秘薬を使用すると腸は刺激され動くですが、無理に動かすためお腹が痛くなったり下痢になったりします。そして連用していると下剤で強く刺激した時しか腸が動かなくなっていきます。

お薬は手っ取り早くてもちろん効果は確かなのですが、食事から工夫していってお薬に頼りすぎないようにした方がより望ましいと思います。

この弛緩性便秘は腸に便がたまってるんだということを伝えることが大事です。ですから、便のかさを増やす食べ物が効果的です。具体的には前回お話した「非水溶性食物繊維」を多く摂ることが効果的です。玄米、豆類、ゴマ、きのこ等を食べる事を心がけ、規則正しい生活を通じてその2でお伝えした排便を促す身体の反射を機能させていくことで快適排便生活(笑)を図りましょう。

便秘のもう一つのタイプは「痙攣性便秘」と言います。腸の蠕動運動が前後バラバラに起こるため便が前に進まず行ったり来たりする状態です。少しづつしか便が直腸に便が降りてこないと兎の糞のようなころころの便になったり、ガスが溜まったり急に動き出して下痢したりするタイプで過敏性腸症候群もこのタイプです。

この痙攣性便秘は、腸への刺激を少なくして緊張を和らげた方が良いとされています。便のかさを増やすのではなく適度な柔らかさを保ちながら腸を通過させるために、果物、海藻などの水溶性食物繊維が有効です。めかぶ、山芋、納豆などのヌメヌメなど確かに効きそうです。(ウチの近所の居酒屋にはこの3種類にお醤油かけていただくメニューがあります。)果物の中でペクチンを多くのはりんご、柑橘の皮、いちじく、バナナなどです。いかにも!な感じですね。

お薬では便をゲル状にするものもあります。効果のほどは人それぞれ。悪くなないけど劇的改善は望めません。でもやはり食べ物で食物繊維を摂り、生活を改善していくことでより快適なお通じが得られるのだと思います。

そらクリニック外苑前のブログ36