たかが便秘、されど便秘。
先日、もうすぐ受付時間も終了するかなと思った時間に初診の患者様が来院され、診察を待たずトイレに直行。閉じこもったまま出て来ないという事態に。お名前を呼ぶとトイレからうめき声が聞こえました。「どうされましたか?」と声をかけると苦しそうに「べ、べ、便秘で、、」とのお応え。
鍵をかけたままではどうする事もできず、どうにか説得し鍵を開けてもらい、グリセリン浣腸を処方し看護士さんに手伝ってもらってどうにか無事に開通し、事なきを得ました。幸い、出血もなく便の状態も大きな問題はありませんでした。ほっ。
そらクリニック外苑前は、完全予約制のメンタルクリニックですので、突然お腹が痛くって飛び込んで来られる患者様はいないと思うのですが、1012年10月現在勤務している診療所は内科も併設なので突然腹痛の患者様がいらっしゃる事があるのです。でも長く勤務していて便秘でここまで苦しんで来院された方は初めてです。
その患者様の生活習慣をお聞きしたところ、食事は一日一回。排便は週に1〜2回が当たり前で、前回の排便がいつだったか記憶がないとのことでした。あんなに苦しい思いをするということは、それまでの生活習慣に原因があったという事です。そこで便秘についてちょっとまとめてここに書いておこうと思いつきました。
安定剤の副作用には便秘はつきもので、下剤を一緒に処方する事も多いです。でも、あえて基本にもどって考えてみたいと思います。
心療内科では、単なる便秘というより、ストレスがかかると便秘になったり逆にお腹がゆるくなったりガスが溜まったりして苦しいという過敏性腸症候群の症状で受診される事が多いです。この場合もやはり食事や生活習慣は大事なポイントなのでお通じ全般の話題は参考になるかと思います。
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