そらクリニック外苑前のブログ *こころの空もよう*南青山の予約制の心療内科 女性のためのメンタルクリニック 女医 女性専門

女医による女性のための心療内科・精神科そらクリニック外苑前のブログ。東京都港区南青山、青山一丁目、渋谷、新宿からも近いです。

お散歩ー神宮外苑編ー

お昼休みの楽しみはもっぱらお散歩です。
3月末は青山霊園でお花見しました。墓地でお花見?って思わないわけでもないですが、食べ物屋さんの屋台も出てないしお酒飲んでる人もいないし、きちんと管理されているので気持ちよくお花見ができました。ソメイヨシノばかりでなくいろいろな種類の桜の木があるので八重桜などまだ楽しめます。
今日は神宮外苑をうろうろ。御観兵榎を見に行きました。
御観兵榎とは、何ぞや?
ウィキペディアより- 「青山練兵場であった頃、当地で行われた観兵式の際の明治天皇の御座所がこの榎の木の西隣に置かれたことから、この榎の木が御観兵榎と呼ばれるようになった。1995年、台風の強風を受けて倒れ、現在の木は2代目である。」
とのことです。f:id:lecielrie:20130412142221j:plainf:id:lecielrie:20130412142247j:plain
二枚目の写真がちょっと暗いですね。まだ若葉はちょろちょろって感じです。
その先の明治記念館ではウィークディなのに結婚披露宴が行われてまして、花嫁さんの記念撮影タイムに遭遇。幸せのお裾分けをいただきました。おめでとうございまーす♪
銀杏も小さな葉をつけてました。秋はたくさんの人が訪れる並木道も今は人影まばら。カフェも空いてます。
都会の真ん中のお散歩コースとして緑の中で土を踏めるのって幸せだわぁと感じました。気温が上がるとお散歩も辛くなるので花粉はいやですがこの季節を楽しみたいと思います。

藤色

今朝、自宅近くのお庭の素敵なお宅で藤の花が咲き始めていました。
梅、桃、枝垂れ桜と春の花たちが次々に開いて季節の移り変わりを感じさせてくれる素敵なお庭です。白からピンク系の花の色のあと、この藤の花の色は違ったトーンで目に映り、一気に季節が進んだ気持ちになります。
藤の花を見ると思い出すことがあります。
以前受け持っていた患者様のことです。
90才近い方で、紬の着物をきちんと着てべっ甲の帯飾りなどされておしゃれさんでした。その方が眠れないとおっしゃって受診されたのですが、これまで飲んでいたお薬の説明をされる時に、「楕円形の銀紙に包まったお薬で」とおっしゃったので、私は「はい、ブルーのお薬ですね」と返しました。すると「いえ、ブルーではないです。藤色です。」とおっしゃったのです。
私は、単なる青でなく、「藤色」とおっしゃったその患者様のその感性に敬服まして、ブルーと言ってしまった自分が恥ずかしくなりました。
日本人は、いろいろな色を知っているのです。
山吹色も単なる黄色ではありません。
さくら色は確かに他に表現ができません。
何気ないことですが、この感覚は大事にしたいと思います。木々の葉を見ても春の葉の色は単なる緑ではなく新緑です。初夏の葉の色ともまた違う。柔らかそうで葉脈が透けて見える。ほわほわの産毛のようだなと思います。葉っぱにも愛おしさを感じます。
私が目の前のことでいっぱいいっぱいになってる事に気づかせてくれる自然からのメッセージです。そして、今はもう会う事はできなくなった方ですが、藤の花を見ると素敵な紬の着物姿を思い出します。

藤色のお薬、ハルシオン0.25mgは、よく効くお薬ですが依存性も高く、私は気軽に処方しません。ただたまーに眠れなくてどうしようもない時に使うのには良いお薬です。高齢者の方も翌朝への持ち越しが少ないので良いのですが、定期的に継続して服用される場合にはお勧めしません。内科の先生など気軽に処方されていて、ハルシオンがないと困るとおっしゃる患者様も多いので、念のためここで注意をしておきます。
ハルシオンを処方されたら、処方箋以上に勝手に増やすことは止めましょう。
できれば、継続して服用はしないようにしましょう。

私の基本

風邪がなかなか治らず、嗅覚も鈍くなって気分もどんよりだった先週。
体調はだいぶ良くなってきました!
まだ風邪声ですが、ティッシュの減るスピードがゆっくりになりました。心配してた嗅覚も戻ってきた印象。苺ソーズを作っている時にその香りがわからなくて自分でも驚いたのですが、今は苺ソースのふたを開けるとほわんと香ります。お茶の香りもわかるようになってきました。良かった、良かった。
昨日から雨で今日は風も強くてお天気は荒れ気味。4月というのに気温も低くて暖かな日差しが待ち遠しいです。
スギ花粉もピークを超えて晴れたらお散歩日和なはず!
風邪が良くなって気分あげて行くぞ、というタイミングでプライベートではちょっとがっかりすることがありました。なかなか気分晴れやかというのは難しいと実感。ま、これも人生です。
一つ一つ自分が正しいと思うことを誠意持って積み重ねるしかありません。やるだけやったら少し楽観的でいようと思います。
自分自身のことはこれが基本です。
でも自分のことじゃないこと、大切に思っている人のことだと自分の心の中の整理だけでは納まらない。それがつらいです。
いくら私が心配してもどうしようもない。ただ私は穏やかでいようと思います。笑える時に笑って、感謝しながら時を待ちます。

エイプリルフール

毎年、気の利いたウソが何も思いつかず何かないかなーと思いながら一日を過ごす日です。
今年はやられましたよ。
誰にかというとGoogle先生にです(笑)
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そらクリニック外苑前のホームページのアクセス数をチェックするのにGoogle Analyticsを使っているんですけど、アクセス地域に"international space station"って出てたんです。え?ウチはそんなグローバルな展開をする予定はないよ、と少々戸惑いながらさらに詳細を知ろうとクリックしたら、"April fool's"って出てきました。あはは。やりますね、Google
宇宙ステーションからでもスカイプ経由で診察可になりました!っていうジョークを来年は言おうかな。

ストレス耐性

ネットのニュースを見ていたらこんな記事が。
「ストレスにはどう対処したらいいのでしょうか。」と質問される事があります。
確かに同じ状況に置かれていても平気な方もいれば大きなダメージを受ける方もいます。
私は常々診療の場面で、
心地よい睡眠
美味しく楽しい食事
自分らしい時間を持つ
以上のことができればこころは比較的健康でいられると話しています。
睡眠は身体の疲れを取るのに役立ちます。もちろん脳の疲れにも役立ちます。食事は、栄養を取ることはもちろん生きる喜びをもたらしてくれるものです。そして自分らしい時間は、感性を豊にします。必ずしもアクティヴにすごさなくてもいいのです。心を静かにして音楽を聞いたり、瞑想したりしたりするのもいいと思います。
リラックスしたくてもできないこともあります。自律神経が興奮して頭がグルグル心臓バクバクみたいな時は、ぼーっとするのも難しいこともあります。そんな時は、リズミカルな軽い運動をするとよいかもしれません。身体を動かす事に集中すると頭のグルグルも和らぐと思います。
イライラして仕方ない時は大きな声で歌うのも良いです。声を出すだけでストレスの発散になりますし、音楽に合わせて発声するのは楽しい気持ちにもなります。(そう言えば、カラオケとか何年も行ってないな)お風呂も歌うのも気分いいですよね。
そして入浴はゆっくり浴槽につかりましょう。

嗅覚が鈍って気持ちがどんよりしている私はどんな気分転換が良いかしら。少し日常を離れて思考も他に集中できるようなことが良いかもしれません。映画でも見てこようかな。

風邪ひきました

10日程前、冬の間風邪をひくことなく過ごしたことを振り返り、「何か調子よい〜!」と意識した直後、体調崩しました、、(;_;)
花粉症で粘膜が荒れているところに加え、埃っぽかったことが原因でしょうか。ノド、鼻やられました。先週は咳と鼻詰まりでお聞き苦しかったと思います。すみません。
今は先週よりは良くなりましたが、完治とまではいきません。とほほ。
体調が悪くなると、何となく気持ちまで後ろ向きになります。予定していたことも体調不良で思うようにこなせず、「あー、ついてない〜っ。でも運じゃなくて体調管理も自己責任だ、、。私のバカ、バカ」と、つい自分にダメ出しをしてしまってます。風邪くらいで自己責任もないんですけどねー。
今日の様に気温が下がって曇りがちだと気分までよけいにどんよりしてしまいます。・・そらクリニックのホームページの文章のように、こんな気持ちがずっと続くわけじゃないことは頭ではわかってますが、気が落ちてる時の胸につかえたようなこのモヤモヤはいやなもんですね〜。ま、焦って気分変えようと思っても上手くいかないので「こんなこともあるわね」くらいに受入れようと思います。
身体が健康じゃないと、こころも健康じゃなくなる。そうすると普段気にしないようなことが気になっていつまでもあーでもないこーでもないと考え込む。周囲の方の何気ない一言にも「誰もわかってくれない」と反応して孤独感を感じ、でも言葉にすることができずにまた悶々としてしまう。
この厄介なサイクルが底なし沼のような状態になると鬱状態だなぁと想像しながら自分の体調を観察しております。幸い、私はだいたいこの状態は一週間以内で回復しますが今度はどうかな。
今回の体調不良が私を不安にさせている理由として、「香りがわからなくなっちゃったよ〜」ということがあります。
アロマセラピーに興味を持っているくらいなので、香りには比較的敏感です。食べることも好きなので嗅覚は味覚に繋がる大事な感覚です。このまま香りがわからなくなったら生きてく楽しみ半減?などと少々大袈裟にがっかりしています。
嗅覚の神経細胞は、再生可能だそうのなで時間かければニオイがわかるようにはなるそうです。今はホントかな、みたいな気分です。しかし、そもそも風邪治ってないんで、そこまで心配する必要ないじゃん、私、なのですが(苦笑)
風邪が治って嗅覚ももとにもどったら、またご報告します。そうでない時は嗅覚がもどるまでの記録をここに綴りますかね。。。

あの日から2年経ちました

2011年3月11日、みなさんはどこで何をしていましたか。
多くの方が、あの日のことを憶えているのではないかと思います。
私はたまたまお仕事を休んで夫と箱根に遊びに行っていました。大きくて長い揺れを感じている間、夫といられた事は幸いでした。その日は旅館に泊まる予定でしたので、帰宅困難者にならずにすみました。
でも実家が被災して、一人暮らしの母と連絡が取れず生きた心地がしませんでした。震度6強という数字を見たとき「もう母には会えない」と思いネットニュースを検索するためスマホをいじる指が震えました。そしてあの津波の映像、、。
目の前で起きていることが現実であることが信じられず、言い知れない恐怖が襲ってきました。
言葉もなくテレビの画面をじっと見ているしかありませんでした。
繰り返し余震が続いて不安でよく眠れず、パジャマに着替えることもできませんでした。
きっとみんな同じような夜を過ごしたことでしょう。
母とは11日の夜遅くスカイプ経由で電話が通じ、無事を確認できました。母は、近所の方々に助けられ、協力しあって水や食べ物を確保してライフラインが復活するまで生活していました。高速道路がガタガタになってしまってなかなか実家に帰ることができずませんでしたので、本当にありがたかったです。
あの日以来、それまでの価値観を変えざるをえなかったり、今まで見て見ぬフリをしていたこともそのままにできなくなったりしたことがあります。
開業を決心したのも311以後私の周りで起きたことが引き金になっています。
大きな出来事でした。それなのに何事もなかったかのように過ごしている事に違和感を感じました。必要以上に不安がることはないですが、抗い難い災害が起きることを想定した準備は必要です。備えてその上で毎日の生活を穏やかに過ごすべきと思います。
311以後、ラジオとスマホのバッテリーを持ち歩いてます。被災したら、まず情報を得られるかどうかで対処も変わるはずです。そして家族の安否が何より気になるはずです。
3月は、今、大きな災害が起きたらどうするか、改めて考える月にしたいと思います。