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お通じ・健康なお通じって?

お通じシリーズその2です。その1:お通じ・序章はこちら

さて、そもその、お通じって何でしょう。

食べ物は身体の中で消化吸収され、取り込まれます。消化できなかったものや代謝物が便として排出されます。便には老廃物や身体に不要な物、悪玉腸内細菌により発生した毒素も含まれるのですから、デトックスのためにもスッキリお通じがあった方が快適です。身体の毒素の排出の75%は便からとのことですから、きれいな身体のためにも通じが大切ってことです。

正常な便通に関してですが、毎日お通じあるからOKという訳ではないのです。回数より「出しやすさ」が大事です。一日に何度も排便があってもそこに苦痛が伴わなければ問題なし。2〜3日に一度でも硬くなくラクに出ればOKなのです。便の硬さは練り歯磨き〜むいたバナナくらいが良いそうです。

朝起きて活動する事によって腸の運動が刺激されます(起立反射)。加えて食事を摂ることでも胃腸の運動が促進され内容物を肛門側に送り出します(胃結腸反射)。直腸に便が溜まると直腸センサーが働いて内圧の上昇を感知し大脳と脊髄から排便運動の指令がでます(直腸肛門反射)。そうすると直腸が収縮して肛門括約筋がゆるみ便が排出されます。

朝ご飯の後にトイレに行きたくなる方も多いと思いますが、それはこの一連の反射によるものです。朝時間がなくて食事を摂らなかったり、食べてもトイレに入る時間がなかったり便意が起きても我慢したりすると反射が弱くなって便意を催しにくくなるのです。

これが、一日の始まりの健康なお通じには、朝ご飯と、時間のゆとりも大事な理由です。

次に、健康なお通じのための食事についてです。

皆様、ご存知の食物繊維。先ほど書きましたように、便は消化できない食べ物が固まったものです。これが食物繊維です。便の量はこの食物繊維に左右されます。便秘には野菜を摂りましょうとよく言われるのはこのためです。次はこの食物繊維のお話をします。

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