そらクリニック外苑前のブログ *こころの空もよう*南青山の予約制の心療内科 女性のためのメンタルクリニック 女医 女性専門

女医による女性のための心療内科・精神科そらクリニック外苑前のブログ。東京都港区南青山、青山一丁目、渋谷、新宿からも近いです。

一緒に悩む

またまた、久しぶりの更新です。。。気になったことがあったのでちょっと。

そらクリニック外苑前は女性のためのメンタルクリニックなので、患者様は女性ばかり。以前にもDV、モラハラに悩む女性の患者様の話題をこのブログでも書きました。

先日ある保健所に保護者のこころの相談に行った時のことです。

普段はお母さまが子育てや家族問題で困っての相談に来られるのですが、初めて男性の方が相談に来られました。

相談の内容は奥様のことでした。

詳しい内容は書きませんが、奥様の家庭内での問題行動から家出をされているとのこと。改善を提案しても、奥様は子供との心中をほのめかして話し合いにならない状態だそうです。お話を伺うと奥様は精神病ではなく、ご本人の意思がない状態では医療の対象にならない印象でした。

これが女性であれば、行政が相談窓口を持っていることは知っていましたが、男性はどこに相談に行けばいいのか情報を持っていないことに気付きました。

夫婦間の問題に詳しい弁護士さん、カウンセリングセンターなどはありますが、最初はハードルが高い気持ちになるものです。調べたところ、東京都の場合は男性からの相談も東京ウィメンズプラザが受け付けているんですね。

http://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/consult/tabid/87/Default.aspx

普段、女性からの相談を受けているので男性の立場で考えることをしてこなかったことに気付きました。確かに被害を受けるのは女性ばかりではありませんね。

 

夫婦問題はなかなか根深いものがあります。パートナーによって人生が変わるとも言えます。夫婦だけでなくそこにお子さんを授かればより問題が複雑になります。今も気になっている方が数名いらっしゃいます。できる限りお力になりたいと考えていますが、久しぶりに来院されて事情がよくつかめない中、重大な問題を相談されることもあります。詳しい事情を理解できないと一緒に考えることもできないものです。大事な相談をしたい時は予約を取る際に「大事な相談があるので診察時間を長めにして欲しい」と伝えてください。お時間を長めに取れるよう配慮します。また、一度の診察で答えを得ようとせず、まず問題を整理していきましょう。私ができるのは答えを出すことではなく一緒に悩むことだけかもしれませんが、一緒に考えていきましょう。

幸せな記憶

最近年老いた母と話していて感じること。昔の話が多くなったなぁ。。。加齢の影響で短期記憶より昔の記憶の方が鮮明ってことだとは思いますが、昔の話をする母は心が穏やかな印象。昔でなくても最近のことより十数年前の話が多く、亡き父との思い出話など存命中は不平不満が多かったのに記憶の中での父はとっても良い夫になってます。オメデタイ。義理の母も同様で子供の頃の話をしょっちゅうします。いずれも楽しかったり懐かしかったりの素敵な記憶です。

最近のことは、自分が体調を崩したこと、友人が病気になったことなどあまり明るい話題がないし、何年もそう大きな変化がないから特に話題にすることもないのかもしれません。ご機嫌がいい時ほど、昔話でほっこり、の日々です。

先日、ある方と診察中に話をしていた時のこと。その方(Cさんとお呼びします)はいつもハンドメイドのお洋服を着て来られていて、お手製とは思えない完成度にいつも感心させられるのですが、洋裁は亡くなられたお母さまに教えていただいたとのこと。私は子供のころ、お母さまお手製のかわいいお洋服を着ている友達がうらやましかったのでそのことをお伝えました。

Cさんは「そうですか?子供のころは母のお手製のシンプルな服じゃなくてもっと可愛い服が着たかっだんですよ」とおっしゃいます。私は「大人になるとシンプルなデザインの方が素敵って思いますけど、確かに子供の頃は大きな衿だったりパフスリーブだったりヒラヒラした服に憧れましたよね」と応えると、「そういえば、母に衿はこうしてここにリボンとか注文つけて作ってもらったら、父がそれを見て『ベートーベンみたいだな』って言うんで可笑しくなって3人で笑ったことを思い出しました」と、Cさんは笑顔いっぱいでお話されました。

私もその光景を思い浮かべ、何だか可笑しくなって一緒に笑いました。Cさんのお父様はきっと私の父と年齢が近かったはずで、ちょっと気難しい父親の真面目なコメントが妙に可笑しい雰囲気がよくわかるのです。

私は、Cさんが愛されて育ったんだなと感じ、その幸せな記憶のおすそ分けをいただいた気分になりました。

数日後、この時のことを思い出すと私は何だか暖かな気持ちになると同時に涙がこぼれてしまうのです。。。。過ぎ去った遠い幸せの記憶。。。

Cさんはご両親を亡くされて深い悲しみの中にいらした時期もありました。でも幸せな記憶を想起して笑顔でいるCさんは、きっとこの先もあの記憶に支えられながら時を刻むのでしょう。

 私の母や義母も大切な人を失った時は悲嘆に暮れましたが、今は笑顔で懐かしい思い出と一緒に暮らしています。人を支えるものは何なのかしら、と考えた時、それは暖かく幸せな記憶なのかなと思いいたりました。

そんな記憶があることは生きる力になる、と信じます。ですから、できるだけ大切な人と良い時間を過ごしていきたい。そして、診察室でも暖かい気持ちになっていただければ、小さくてもお力添えできるのではないかしらと考えています。

バスフィズ作ってみませんか

お年賀のバスフィズのレシピです。

材料(10個分)
重曹 大さじ8
クエン酸 大さじ4
塩 大さじ4
ハチミツ 小さじ2
精油 お好みで15〜20滴くらい

まず、ボウルに塩を入れ、そこに精油、ハチミツを入れます。f:id:lecielrie:20150107234612j:plain 

よーく混ぜます。みぞれみたいな感じになります。

f:id:lecielrie:20150107235207j:plain

そこに重曹を加えてまたまたよーく混ぜます。

f:id:lecielrie:20150107235838j:plain

 よーく混ざったらクエン酸を入れてさらによーく混ぜます。

f:id:lecielrie:20150108000346j:plain

均一に混ざったら型に入れます。型は百均で買ったシリコン製お弁当のおかず入れ。ラップをかけて上から指でギューギュー押して固めます。

f:id:lecielrie:20150108001124j:plain  f:id:lecielrie:20150108001534j:plain

押してふわふわ感がなくなったら、ラップをしてそのまま一日置きます(この間何度か上からギューギュー押しましょう)。翌日以降カチカチになったら型から出して出来上がりです♪ 

f:id:lecielrie:20150108003627j:plain

出来上がるまでに時間が必要ですが、作業自体は難しくありません。重曹クエン酸を混ぜた後水分に触れると発泡します。ラップをしてなるべく空気と触れないようにした方がいい印象です。湿気が多い時に作ると発泡しやすいかもしれません。ハチミツを入れなくても固まります。ハチミツの量が多いと発泡してしまうので注意してくださいね。お試しあれ(^.^)

 

 

2015年お年賀

明けましておめでとうございます。

新しい年を迎えました。

そらクリニック外苑前では、毎年お年賀をご用意しております。

最初のお年賀は、2013年で開院後初めて迎えたお正月でした。お年賀の品はパリの奇跡のメダイユ教会のメダイユ。私も友人から教えてもらって身に付けているものです。クリスチャンではないのですが、開院準備をしている頃に助けられた思いがあるのです。いろいろな方への感謝と皆様の健康と幸福を祈る気持ちの印です。

昨年2014年は、手作り練り香でした。20年くらい前から好きで続けているアロマセラピーを皆様にも暮らしの中で取り入れていただきたいという思いを込めました。

そして今年2015年のお年賀は、昨年に引き続きアロマグッズ、手作りバスフィズをお渡ししております。

材料は、重曹クエン酸、塩、ハチミツ、精油。お湯に入れるとシュワシュワ溶けます。そしてほんのり良い香りが、、。

香りは5タイプご用意しました。

不安・緊張 ⇒ イランイラン・プチグレン・オレンジスイート

ホルモンバランスを整えて女らしく ⇒ ゼラニウムフランキンセンス・マジョラム・マンダリン

身体が疲れている時に ⇒ ローズマリー・ペパーミント・レモン

ダイエットの時に ⇒ ジュニパーベリー・サイプレス・グレープフルーツ

日本人のお風呂 ⇒ ヒノキ

1月中は皆様にお渡ししようと思い日々作成中です。お楽しみに!

 

自分らしく、より善く生きる。

そらクリニック外苑前は女性のためのメンタルクリニックです。

現在、初診の方は女性のみをお受けしています。

たまに家族の方、職場の方などが来院されるので待合室に男性がいらっしゃることがありますが、医師、臨床心理士、受付スタッフ全て女性ですのでだいたいいつも院内女性のみです。男性が苦手という方も安心して受診してください。

こんなことを書くと不用心ですから、セキュリティに関しても書き添えます。

ビルの入口がオートロックですから、アポを取っていらっしゃる方以外は入れません。万一入って来てもビルの警備会社の他、クリニック独自に警備会社と契約しておりますので怪しい人が来たら通報できるシステムになってます。警備会社さんは驚くほど早く来てくれます。(過去、ちょっと失敗したことがあってすぐ来ちゃってビックリ!ということがありました。)

さて、クリニックの紹介はここまで。

2年ほどこういうスタイルで診療をしてきての感想といいますか、患者様の傾向を書いてみようかと。

オープン当初は前職からの引き継ぎの患者様がメイン、新患さんは不安障害、うつなどが多く、今も多いのですが、1年経過した頃から家族問題(主に夫やパートナー)のご相談が増えてきました。

ご家族への対応で疲れてうつ状態になってしまって受診されるのですが、この場合、背景の家族問題を無視してはなかなか治療は上手くいきません。前職では他の医師は家族問題は医療問題じゃないとして話をスルーする傾向でした。確かにこの問題を扱うと時間と労力がかかるので経営を圧迫するという難点があります。そらクリニックのような保険医療機関では、やはり診察を数でこなさないと経営が成り立たないので事情は同じなのですが、ここでスルーは私のポリシーに反する(笑)

実際、初診に時間をある程度取って2回目以降も少しづつ話をして行けば1回10分〜15分の診療でも扱える問題が多々あります。ご家族が何らかの精神疾患を罹患している可能性もあるし、性格傾向を理解して対応を考えて行くことで問題はゼロにはならないけれど、何とかなるかなというレベルに近づけることもあります。

もちろん、患者様からご希望があれば臨床心理士のカウンセリングを受けるのも良いです。ただどうしても費用がかかるので、なるべく保険診療の範囲で対応できたらいいなと考えています。

パートナーとの別れを考えて迷いの中で受診される方もいらっしゃいます。そこまでの事情は人それぞれ、そこからの人生も人それぞれ、です、、。が! 女性がパートナーと別れて新たに人生を歩み出す時にネックになるのは、生活力です。子育てなどで仕事を中断していたり、夫の仕事を手伝っていて他での仕事の経験がなかったりすると別れたあとの生活をどうやって成り立たせるか、ここがクリアされないために新たな人生を歩み出せない状態になる。。。

思いが押さえられず動き出して、自分なりにできることをして頼れるところには頼って、その後の人生を歩み出した方たちは、案外その行動を後悔しないものです。

決めるまでは熟考して、準備も万全に。決めたらその選択をその時の自分にとっては最良のものと心に刻みましょう。自分の人生を自分の意志で決めて歩く感覚は清々しいものと思います。

自分らしく、より善く生きるお手伝いをしたいと考えています。

2年経ちました

2012年11月7日、そらクリニック外苑前はオープンしました。

2年の時間が過ぎました。

あっという間、だったと思います。夢中で仕事してたなと思います。

診療はもちろんのこと、クリニックの運営、経理など全て1人でしてきたのでそれまでよりずっと忙しくなって家で過ごす時間が減りました。自由になる時間もお給料(ここが一番切実かも!)も少なくなって疲弊した気持ちになった時期もありました。このままやっていけるのか不安になることもしばしば。。。

オープンするまでいろいろ考えていた構想を、実現することができずにいることもあります。でも診療に関しては、集中できるようになって本来の自分のペースでやれている実感があります。場になれたといいますか。

振り返るといろいろ大変な時間でした。独立前の方がずっとずっとラクだった。でも戻りたいとは思いません。今の方が責任も感じるし切迫感があっていつも足元を波にすくわれるような妙な不安があるのですが、充実感は増しました。幸福度も上がったと思います。

たくさんの方にお世話になってきたことにも感謝の気持ちがいっぱいです。

新しい行動をするということは、新しい出会いもあるということ。人の出会いという点では100点満点と言ってもいいくらい恵まれたと思ってます。本当にありがとうございます、皆様!スタッフ&家族にも感謝です(^^)

これからは、より充実した仕事ができるよう健康に気をつけて少し肩の力を抜いてやっていこうかなと思います。

私が、いっぱいいっぱいでキリキリしてたら良い診療はできないと思いますので。気持ちのゆとりを持って患者様たちのお話に耳を傾けたいと思います。

 

コミュニケーションツールの変化

人々の通信手段が変わって電話からメール、SNSが主体になって精神症状の訴えにも変化が来ていると感じます。

以前は妄想の訴えは固定電話やテレビなどに関するものが多かったのですが、最近は携帯電話やSNS上のやり取りになっているようです。我々医師も新しいツールを知らないと患者様達の訴えの詳細が理解できなくなりそう。

詳しい症状はプライバシー保護のためにも書けませんが、SNSは不特定多数の人が投稿を見ることもできるため本人の予想を超えたトラブルに発展することもあるようです。悩ましいです。

自分の手の中にある携帯電話、気楽に持ち歩くタブレット、自宅の机の上にあるパソコンなどパーソナルな持ち物は自分の思考を投影するツールになっています。テレビなどの片側通行のメディアに比べてネット上での関わりは、個人対個人のようで社会と繋がっています。見たいものを見て関わりたい人と関わる個人の好みや趣向というバイアスがかかった世界だから、そこに展開されることは若干偏りのあるかもしれない自分目線の世界が広がっています。見たい情報だけ見るという選択を無意識にしているので自分が偏っても気づかない状態のまま思考を深めてしまって周囲とズレた行動をして、友人ばかりでなく友人の友人までを驚かせてしまったりします。そうなるとパーソナルな出来事が社会の中にぽんっと投げ出されたみたいになって大事に発展することもあるわけです。やっかいです。

もちろん、物事の客観性を保てる場合はトラブルに発展することはないので、SNSでの人間関係は表面的でありながら礼節を保ち穏やかで楽しいものになります。

ネットというツールの無限に広がってしまう感じに不安が生じて、過剰にプライバシー流出を警戒することもあります。使う前から起き得る最悪のことを想像して恐がる。もちろん自分自身にツールを使うモチベーションがなければ使う必要なんてないのですが、使わなければその価値もわからないものなのでただ警戒するというのはあまり健康なことではないと思います。

インターネットがなかった時代は、自分が物理的に移動してどこかにいかないと新しく誰かと知うことは難しかったと思います。昨今は掲示板で同じ趣味趣向の方と知りあったり、ツイッターで、よりオープンなコミュニケーションをしたりして知人が増えていく環境を選べるようになりました。顔が見えなくてもその場で対応していくことで人となりが伝わり気の合う人たちが自然に集うようになります。同じSNSでもfacebookの閉じた集団でのやり取りとは違う広がりがあって面白い。これを過剰に警戒してしまうのは、やはりいわゆるリアルな生活でも対人関係に過敏になりがちな方の傾向だと感じています。今やSNSでの交流はバーチャルとは言えない。ニューヴァージョンリアルと言ったところでしょうか。

これから先もコミュニケーションのあり方は変化があるでしょう。私も患者様の理解のためにおばあちゃんになっても新しモノ好きでいたいです。