アロマセラピー好きですし、薬草の効能には興味があります。でもなかなか臨床で取り入れるのは難しいです。費用のこともありますし。
保険診療で導入できるものとして漢方という選択肢があります。
私は漢方に関してはきちんと勉強したことはないですが、セミナーに行ったりして独学で知識の習得を試みています。和漢も中医も歴史ある診断学を持っています。根拠を西洋医学的に検証することは限界がありますが、そうだからと言ってその歴史を無視するのは医学的でないと考えます。
実際患者様方からのニーズは高い印象があります。通常のお薬に抵抗を示されても漢方なら飲んでみたいという方も多いです。
もちろん漢方だからと言って副作用がないというのは誤解です。アレルギーもあれば飲みあわせの問題もあります。でも食べ物として口に入ることもあるものが原料でもあることが多く、そう言う意味では危険性の少ない薬でしょう。
漢方だけでは改善しない症状もありますし、一般のお薬では良くならないけれど漢方で良くなる症状もあると思います。
メンタルの疾患では表情を診るのも経過を知る上で大事なことです。声の調子、目の力、姿勢など、、。漢方の診断学でもこのようなことを所見としていることは興味深いです。西洋の精神医学であまり所見としてチェックしない顔色について漢方を処方していて気がつくことがしばしばあります。瘀血の状態が改善されると肌の色がワントーン明るくなり目の下の黒っぽいクマが薄くなります。気の巡りがよくなると頬に赤みがさして若くなった印象になります。
多分、自分自身も体調で顔色に変化があるんだと思います。自分のことはよくわからないのが残念、、。
顔色ひとつでも印象は変わります。イケてないなと思う時にお化粧で華やかにするのもいいけれど素顔は基本です。ちょっと不調だなという時に自分の体調を客観的に把握してセルフケアできるといいなと思っています。