よく聞かれるんです。
「どうしてお医者さんになったんですか」「精神科を選んだのは何故?」
一言では難しいですけれど。父が医師だったということが大きなきっかけになっているのは確かです。そうでなければこの道を選ぶことは無かったように思います。
小学校の卒業文集には将来何になりたいかって書いたりしますでしょ?私はそこに「喫茶店をやりたい、友だちはお花屋さんになりたいっていうから一緒にお花と美味しいお菓子とお茶が楽しめるお店をしたい」って書いてます。私の根っこのメンタリティってそういう感じなんだと思います。きれいでほんわりしたものに囲まれていたいっていうことです。
高校生の頃は星を観る人になりたかった。でも天文学者みたいに物理を勉強して宇宙の成り立ちを研究する人じゃなくて単に星を眺め、空を見上げることが好きだったワケで、大層な理由をつけて大学受験するにはあまりに曖昧な職業選択だったのです。
他には絵を描くことが好きだったので美大を受けたいとかデザインスクールに行きたいとか才能を省みずに夢みたいなことを考えていました。
親が医師で親戚にも医師が多くて成績は良かったので、周りは当然のように医師になるのを期待していました。そうは言っても前述のように私自身はふわふわとした感覚でしか将来のことを考えられなかったので医師という仕事はピンと来ません。ただ、母から幼い頃から「仕事を持ちなさい」「独りでも生きて行けるものを身に付けなさい」と言われて育ったせいか”お嫁さんになる”みたいなことを将来の目標に考えたことは一度もなかったです。
続きは後日。
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