そらクリニック外苑前のブログ *こころの空もよう*南青山の予約制の心療内科 女性のためのメンタルクリニック 女医 女性専門

女医による女性のための心療内科・精神科そらクリニック外苑前のブログ。東京都港区南青山、青山一丁目、渋谷、新宿からも近いです。

恋の病

そらクリニック外苑前の診察室に訪れる女性たちの中に恋愛で不安定になる方々は時々いらっしゃいます。

美人でおしゃれ、仕事もできて、素敵な友達もいる。

でも恋愛が上手くいかない。

恋人はいる。

でも彼を信じていいのかわからない。本当に好きかどうかもわからないのに執着してしまう。

誰でもこんな不安は感じたことがあるのではないかと思います。

恋は盲目、恋の病

という言葉があるように恋愛感情は冷静さを失わせます。

 

それにはワケがあるのです。

恋をしている時は、脳内物質がいつもと違う状態になります。

すっごく興奮した時に出るノルアドレナリンや幸せいっぱいの気持ちになるドパミンがたくさん出ます。ドキドキしたり夢見心地になったりして睡眠時間が少なくても恋人に会えれば元気。目がキラキラ状態になるのです。

しかし、愛しい人に会えなくなれば、急転直下。

彼のことが頭から離れず、会いたくて会いたくてたまらなくなったり、そばにいれば信じられるのに会えない時間は他の人に会っているんじゃないかと疑ってみたりします。

これは、脳がドパミンが急に少なくなって禁断症状を起こしたようになるせいでもあります。ドパミン覚せい剤に似た物質です。

覚せい剤の禁断症状って想像してみてください。何だかとっても大変そう。そうなんです。これこそが恋の病。(もちろん本物の覚せい剤のそれとは違いますけど)

ツライの当然ですよね。

あなたが恋に悩む時、このことを思い出してみて下さい。薬物中毒じゃどうしようもないのです。恋愛はドキドキハラハラキラキラを十分味わうしかないのです。

そのうち脳はそんなに快楽物質と言われるドパミンを1年半から3年で大量には放出しなくなります。

その時期を過ぎると、パッと目が覚めるみたいに相手に魅力を感じなくなることもあります。良い関係が保てると恋が愛に進化し安らぎ、信頼を感じられるようになります。

3年続いた恋愛は大事にした方がいいかもしれません。火花の散るような恋の魔法が解けたころに生涯の伴侶となる相手かやっとわかるとしたら時間かかりますよね、、。

「人を好きになっちゃうのはどうしようもない」などと言われることもありますが、私はそうは思ってません。好きになる芽はあってもそれを恋愛に発展させないでいられると思っています。もういいトシなので恋愛なんて面倒ってのもありますけれど(笑)

せいぜい、疑似恋愛で適度な脳内物質やホルモンの放出で目を輝かせていたいと思っています。

韓流好きのオバサマ方や娘と一緒に嵐のコンサートに行くママたち同様、私も目を♡にできる楽しみを続けたいです。皆様も是非!

ドパミン、エンドルフィン、はたまた女性ホルモンも出して女史力維持しましょう。