昨日、ロゴマーク制作の件でデザイン事務所に行った時のこと。
前回のブログで触れたように私の思いやイメージをまず私が言語化する作業が重要とのこと。ロゴってクリニックの名前とコンセプト伝えればその後はデザイナーさん任せかと何となく思ってました。あ〜、時間がなくて忙しいくせにこの言語化の作業をしてみたい私。
もしかしたら面倒くさくってやだなと思う方も多いのかもしれません。デザイナーさんがおっしゃるには、
「私たちは魔法使いじゃありません。良いものを作るためにはお客様もお考えになってることをたくさん伝えてください。」
とのことでした。
そうですよ、そうですよ。ロゴマークのようにシンプルなものこそ、そこに意図するものがわからない限り良いものはできませんよね。
私も診察中にこの「私は魔法使いではないのです。」という言葉を使うことがあります。こころの病気の治療もお医者さんに行けば良くなるものではありません。治りたいという気持ちと治療を受け入れる気持ちがとても大事です。私が患者様の問題を引き出し受容することはほんの入り口でしかありません。患者様と主治医との対話や治療の目指すところの理解はもちろん、患者様自身にも変わっていくことを受け入れていただくことが必要になります。
そうなのです。治療は患者様と主治医とのキャッチボールで成り立ちます。どちらか一方が受け取るだけでは上手く行きません。投げて受け取って理解すること、それをまた発信することで少しづつ良いボールが投げられるようになります。すぐに上手くはならないのでちょっと忍耐も必要になります。私は気長にサポートを続けます。
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