調子を崩してメンタルクリニックを受診される方の多くが、睡眠や食欲不振が見られます。食べること、寝ることは生活の中で基本的で大切なことです。ここにほっとする時間や楽しいと感じられる時間があれば精神的な疾患で困る事はあまりない印象があります。治療もこの基本的な所を改善していけるように進めます。
まず、眠れるように、
そして食べられるように、
こころを動かすものが見つかるように、
小さなことでも良いのです。
今日は笑ったな、眠くなるって心地良いな、一日無事に過ごせたな、、etc.
こころが閉じていると同じものを見ても感じ方が違ってしまいます。同じ空を見ても、同じ花を見ても、素敵、きれいと感じられない。そればかりか空を見上げることも忘れている事もあるのです。私は、毎日の暮らしの中の小さな喜びの積重ねの先に幸せがあると思います。
もしかしたら残念ながら人生には、良い事より、良くない事の方が多いかもしれません。良い事は自分が動かないとやって来ませんが、良くない事はじっとしていても起こります。病気、災害、、そして死。誰しも避けられない事ですが、経験すると自分が不幸のように感じます。幸せの尺度は自分の中にあるものです。自分の持っているものに満足し感謝できることで幸せな気持ちは生まれます。他者との比較ではなく自分の中の喜びや充足感に気付き大事にすることを忘れないようにしたいです。
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